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社長のお客様訪問記Vol.14 ~旭川・株式会社杏栄様(建築部:MD-works)~

新型コロナウイルスによる規制が緩和され、約3年ぶりに社長のお客様訪問記を再開します!
今回、山根が訪問させていただいたのは、北海道旭川市を拠点としてデザイン性の高い住宅を数多く手掛けている株式会社杏栄(きょうえい)様のモデルハウスです。代表の中村様とデザイナーの小林様にお話を伺いました。
モデルハウスのダイニングキッチン

名前の由来について

山根:杏栄さんは建築部をMD-worksという名称にされていますが、これはどういう意味なのでしょうか?
中村:ムラオカディーワークスです。
小林:もともと株式会社ムラオカという会社で建築板金をやっていまして、そこからムラオカディーワークスという工務店になりました。杏栄がムラオカディーワークスを承継して、MD-worksという形で住宅の建築事業をやっています。
中村:杏栄では、昔は不動産と地場の工務店をやっていたのですが、ムラオカディーワークスと一緒になることで、不動産から住宅建築まで手掛けるようになり、より面白いことが出来るのではないか、ということで昨年の3月に一つになりました。
山根:なるほど、そういうことですね。現在の体制になってから約1年なのですね。
株式会社杏栄 中村社長(右)、デザイナー小林様(左)

サンワカンパニーの商品に対する想い

山根:当社のことを初めて知ったきっかけは何だったのですか?
小林:十数年前になりますが、もともとムラオカディーワークスの頃、洗面化粧台などを採用したのがきっかけだと思います。色々と商品を採用し始めたタイミングで、サンワカンパニーさんからお歳暮が届き、当時の社長様からお電話をいただきました。
山根:それなら、私の父親である創業者ですね。
小林:おそらくそうですね。社長様自らお電話くださったというのがとても印象に残っています。
山根:なぜ電話したのでしょうね(笑)
小林:かなり昔のことなので、おそらく北海道でサンワカンパニーさんの商品を使っているところが多くなかったのではないでしょうか。
山根:北海道から何故、わざわざうちの商品を買ってくれたのか気になったのでしょうね。ECでの販売という事業を成功させるために、当初は創業者が全て自分でやっていたので、どういうきっかけで知って買ってくれたのかというのを聞きたかったのだと思います。
小林:私たちもサンワカンパニーさんの商品を使い始めたときだったので、「えぇー!」という驚きがありました(笑)
サンワカンパニー社長 山根
山根:弊社の商品を使っていただく中で、特に気に入っている商品はありますか。
小林:サンワカンパニーさんの商品は洗面化粧台を初めて採用して、そこからタイルなど徐々に増えていっているという形です。数年前からキッチンなども使わせていただいていますね。
山根:このモデルハウスのキッチンも《グラッド45》ですもんね。
小林:そうですね。《グラッド45》を使いたいというお客様からの要望も多いので、かなりインパクトは強いのかなと思います。あとは洗面化粧台なども、デザインがとてもシンプルで、海外製の物と比べても価格が安く、アフターケアがしっかりしているという事で使わせていただくことが多いです。他には、《クアドロスリム》ですね。あれだけフレームを細く見せている商品って他には無いですからね。
モデルハウス展示の《グラッド45》 
2階には《クアドロスリム》を採用
山根:逆にこういう商品があったら使いやすい、欲しいと感じることはありますか。
中村:玄関収納だったり、キッチンバックというカテゴリではサンワカンパニーさんの商品を採用しておらず、現状造作しているケースが多いです。ただ、予算の問題などで、全てのお客様がオーダーで作れるかと言われると、そういうわけではないので、既製品と造作を合わせて使える商品が増えていってほしいなと思います。
スタイリッシュな玄関収納を造作で製作
山根:ちなみに、弊社のショールームにお越しになることはありますか?
小林:たまにですが、ある程度商品の採用点数があったりして実際に物を見たいというお客様がいらっしゃる場合、東京のショールームまで行かせていただくことはあります。あとは実際に弊社が手掛けた物件の写真やモデルハウスで素材感を見ていただいています。
山根:今年の夏に札幌スマートショールームという形で無人ショールームをオープンさせるのですが、需要としてはいかがですか。
中村:オープンした際にはお客様に同行して行かせていただく機会は増えるかなと思います。実際の商品を見るのと、写真で見るのとは感覚が全然違うので、実際の商品を見ることができる機会が増えるというのはすごく嬉しいです。
山根:ありがとうございます。
 

北海道という地域性について

山根:北海道だから必要な要素というのはありますか。
小林:断熱性はかなり質がいいものを入れないと、快適な生活は過ごせないですね。あとは、床下はコンクリートとタイルの間に床暖房を埋め込んでしまっています。そうすることによって足元から暖めることで、空気が冷たくても体感的には暖かく感じます。夏場にはコンクリートが冷たくて快適に過ごせますね。この方法は本州でもやった方がいいと思っていて、冬場はタイルが冷たくて長く居られないのではないでしょうか。
山根:そうですね。私の家でも最初に起きた人間が貧乏くじを引かされています。床暖房をつけるまで、つま先立ちで歩いていますよ。大体私なんですけど(笑)
小林:そういった対策は取られているので、北海道の方が本州よりも家の中は暖かいですし、夏にしても外の断熱性能が上がっているので、日差しもトリプルガラスでシャットアウト出来るため、室内空間だけいうと快適な空間が保たれていると思いますね。
 

お客様を第一に考え、原価を提示するこだわり

山根:請負契約をした後、引き渡しまでに資材の高騰などがあり、想定していた利益を取れなくなるため、注文住宅ではなく建売住宅の比率を増やしている工務店が多くなっていると聞くのですが、杏栄さんはいかがですか?
中村:弊社の特長としまして、お客様に住宅設備機器や建材などの原価を提示しています。そこに弊社の利益となる設計監理料を乗せさせていただいていますので、物の価格が変わったときに高騰した分だけお客様には分かりやすくお伝えしています。ごまかしはしていないという点で、受注に関しても影響は受けていないですね。
山根:いいですね。我々が目指すべき姿だと思います。
中村:サンワカンパニーさんもワンプライスと言う形で一律の金額を提示されているので、そのスタイルが弊社にはすごく合っているというのがあります。
山根:今の日本の建築業界の在り方では、良い工務店より多くの数をこなす工務店の方が残るということになりますよね。数をこなす方が原価は安くなりますから。
小林:そうですよね。なので、弊社のご提案はお客様にすごく驚かれます。定価で載っている金額と原価の差がそんなにあるのって。
山根:今の建築業界のやり方を進めていくと、お客様の購買体験としては残念な結果に繋がるかも知れませんね。設計事務所や工務店に予算をお伝えして、要望を言っていくと、結局予算を大幅に超えてしまいます。そこからどれを諦めていくかという流れになりますよね。杏栄さんのように最初にコストを抑えた提案をされる事で、予算がある方に対してはそこから何を足していくかという話ができるため、出来上がりが一緒だとしても引き算より足し算の方が満足度は絶対に高いはずですよね。
 

今後の展望について

山根:次にチャレンジしたいことなどはありますか。
中村:デザイン力のあるMD-worksと不動産の両立が出来る集団になってきたので、今考えているのは、北海道に対するインバウンドが戻ってきている中で、ニセコや富良野エリアにおけるコンドミニアムを狙っていきたいですね。物件を結構見させていただきましたが、デザイン力は負けていないですし、我々の施工能力としても遜色ないので進出できるなと考えています。あとは、コロナの影響もあって、リモートワークやワーケーションの需要が増えてきていますので、都市部の方が北海道へ移住されたり、二拠点生活をされる方に対しても視野に入れていこうと思っています。
山根:その際には是非お手伝いさせていただきます。中村様、小林様、本日は貴重なお話をありがとうございました。
対談風景

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